
耳たぶピアス
(医師による安心・安全なピアッシング)
目次
1.ピアスが埋まって取れなくなってしまう
2.感染症
3.不良肉芽形成
4.金属アレルギーの獲得
5.ケロイド形成
チタン製のピアスを使います。
耳たぶピアスはピアスガンで行います。
今やおしゃれの定番となっているピアス。
しかしそれに伴うトラブルが案外多いことをご存知でしょうか?
本来ピアッシングは医療行為であり感染症やその他のトラブルを防ぐためにもピアッシングは医療機関で行うべきものです。
簡単そうに思えるかもしれませんが、ピアッシングはトラブルが起こる事も少なくはありません。
ピアストラブル
1.ピアスが埋まって取れなくなってしまう。
正しくピアッシングしてもおこることはあります。しかしその多くは厚い耳たぶに短いピアスをしたり慣れないピアッシングで必要以上に皮膚組織を傷つけたことによります。
2.感染症
正しくピアッシングしてもおこることはあります。しかし清潔な環境で行う医療ピアッシングと比べてセルフピアッシングではその確率は格段に上がります。
3.不良肉芽形成
短いピアス、感染症、その他いろいろな原因でピアスホールに本来存在しない赤い肉が盛り上がってくるものです。
上記の1-3はよくあるものです。そしてこれらがおこった場合シリコンチューブでピアスホールを保護しますが最終的にホールを維持できなくなることもあります。維持できなかったピアスホールと同じ場所には新たにピアスホールを作ることはできず新たなピアッシングを希望する場合は少しずらして作ることになります。
4.金属アレルギーの獲得
これは1-3とは違う永久的なトラブルです。主にアレルギーの原因になるのはニッケルです。長期間金属に皮膚が触れているとその金属に対するアレルギーを獲得してしまうことがあります。傷があるところではより起こりやすくなっています。つまりファーストピアスを作るときには金属アレルギーを獲得する可能性が高いのです。これを避けるためには適切なピアッシングが必要です。
そして一度獲得した金属アレルギーは一生治りません。
5.ケロイド形成
かたく膨らんだ肉の塊ができることです。不良肉芽は適切に処理すれば消えますがケロイドは切除しない限り消えません。一般的なケロイドはステロイド注射で消えることもありますが耳のケロイドはほとんどの場合切除が必要です。1-4のいずれかが遷延したりくりかえしたりすることが原因となります。しかし体質的にケロイドができやすい人もいます。その場合医療ピアッシングでもケロイドの発生を防げません。
当院のピアッシング
チタン製のピアスを使います。
チタンはあらゆる金属の中で最もアレルギーを起こしにくい金属です。そのため整形外科や歯科のインプラントに使われている金属はほとんどがチタン合金です。
ニッケルは安価できれいなアクセサリーを作れる上に強度もあるため昔からピアスを含む多くのアクセサリーに使われてきましたが非常にアレルギーを起こしやすい金属です。
サージカルステンレス(314Lステンレス)というものがありアクセサリーにも広く使われています。鉄に18%のクロム12%のニッケル2-3%のモリブデンを加えた合金が314Lステンレスという高級ステンレスでこれを俗にサージカルステンレスといいます。このステンレスは酸化皮膜というものを作るためニッケルが含まれていてもニッケルが漏出せずニッケルアレルギーを獲得することは少ないと言われています。とはいえニッケルが含まれている事実からわずかながら不安は残ります。セカンドピアスはサージカルステンレスで問題ないでしょうしニッケルが露出している粗悪なアクセサリー以外であればほかの金属も問題になることは少ないと思います。しかしファーストピアスはチタンが望ましいです。
耳たぶピアスはピアスガンで行います。
ブロムダールというメーカーのチタンピアスです。トラブルを避けるため内径は8mmのロングピアスにしています。
料金(下記料金に診察代¥1,100が加わります。)
耳たぶ(ピアスガンで施行、ピアス代含む):両耳¥6,600 片耳¥3,300
対応時間
月火水金曜日) 午前9:00-10:00 午後13:30-16:00
木曜日) 9:00-11:00
土曜日) 対応していません