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フラクショナルレーザーによる尋常性白斑の補助治療

尋常性白斑は難治性です。当院ではエキシマライト、ナローバンドUVBを用いた紫外線治療を行っていますが、ある一定のところで色素の再生が止まってしまうことも稀ではありません。
このような白斑にアブレイティブフラクショナルレーザーが効果があることがわかっています。通常の治療に加えることで効果があるという論文がこの10年ぐらいの間に複数報告されています。
フラクショナルレーザーは赤みや色素沈着、施行時の痛みという問題はありますが比較的気軽に受けられる治療ですので通常の治療で十分な効果がでない尋常性白斑に悩んでいる方は試してみる価値があります。
ちなみに現在尋常性白斑治療には2つの大きな動きがあります。
○JAK阻害薬という難治性の白斑に効果のある薬剤の研究が進んでいます。
いまだ日本では白斑の治療薬としては承認されていませんしどの程度の効果があるかはこれからの報告まちという段階です。外用薬と内服薬があります。
○正常な皮膚を少し切除してこれを培養しメラノサイトが含まれたその培養皮膚を白斑部に植皮するという治療があり近年保険適応になる予定でとても良い治療だと思います。しかし現時点ではまだ保険適応ではなく、かつ保険が効いても非常に高額になります。高額医療費制度という制度によって数万円で受けられるようになると思いますが本来数百万円の治療ですから適応患者さんは厳しく選択されると思われます。

    (C) 2018 医療法人よつ葉会

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