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老人性のシミ、いぼ(老人性色素斑、脂漏性角化症)
40歳を超える頃から多くの人の顔や手の甲に斑状の茶色いシミができてきます。やがてその一部は盛り上がり一部は硬い岩のように変化してきます。
盛り上がらないものを老人性色素斑、盛り上がったものを脂漏性角化症といいます。
良性ですから治療しなくても健康に影響はありませんが見た目の悪さからこれを除去することを望まれる患者さんは非常に多いです。
当院では現在どちらも炭酸ガスレーザーで除去しています。
炭酸ガスレーザーで短時間病変を焼灼すると病変は簡単に取ることができます。処置後は皮膚がむけていますので上皮化するまでの最低2週間はハイドロコロイド(市販品ではキズパワーパッドが有名です)を貼っていただきます。
その後は黒くなりやすい(戻りジミといいます。医学的には炎症後色素沈着といいます。)のでしっかりと日焼け止めを塗って予防します。
一般的に盛り上がったものは炭酸ガスレーザーで除去します。盛り上がらないものはQスイッチレーザーを使って除去します。当院でもそれを行ってきましたがQスイッチレーザーを使った場合戻りジミが出やすいのが悩みのタネでした。
炭酸ガスレーザーでも戻りジミは起きえますが起こりにくい上に出た場合も軽度ですみます。
Qスイッチレーザーは皮膚のメラニンだけをターゲットにしてこれを焼灼し、炭酸ガスレーザーは皮膚を丸ごと焼いてしまいます。Qスイッチレーザーのほうが皮膚の損傷が少ないはずで実際上皮化も速いです。しかし戻りジミはなぜかQスイッチレーザーのほうが出やすい。
そこで当院では盛り上がらないものも全部炭酸ガスレーザーで取っています。おかげで戻りジミはかなり減らせています。

(写真は老人性のシミの一部に老人性のいぼができたものです。)
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