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40歳以降に出現し加齢とともに増える皮膚の良性腫瘍です。通常のイボ(尋常性疣贅)のようにウイルスが原因ではありません。

脂漏性角化症は、顔面、頭部、手背など日光に当たる場所によくできますが、日に当たらない部分にも発生します。

色は褐色調から黒色です。大きさは直径数mmから2~3cmくらいで、やや盛り上がっています。本質的には老人性色素斑と同じものですが外観や治療はやや異なります。


老人性いぼ(脂漏性角化症)

治療

532nmの波長のロングパルスヤグレーザーで治療します。少しずつ病変を焼灼してふき取ることを繰り返して病変を除去します。手術直後は赤身色素沈着が残ります。1-3か月続きます。しかし凍結療法に比べると目立ちません。ただし大きな病変、長い間放置されていた病変では除去した後が少し白く残る場合があります。しかしこれも通常は少しずつ目立たなくなります。


凍結療法(保険治療)でも治療ができます。

この治療のメリットは保険がきくため非常に安いことです(3割負担だと1回¥800ぐらい)。 デメリットは非常に強い炎症後色素沈着です。患者さんのスキンタイプによっては真っ黒になります。顔面の場合は1年ぐらいで色素沈着は目立たなくなります。顔面以外の場所ではそれ以上残る場合もあります。 「とにかく安く」という場合は凍結療法で治療するのがよいでしょう。毛髪のある頭部では凍結療法で治療します。

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