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湿疹、外傷、繰り返すこすれ、やけど、こういったものが原因で同部位が茶色くなってしまうことあります。炎症後色素沈着(PIH)といいほとんどは何もしなくても時間がたてば治ります。ほとんどは半年ぐらい、長くても1年あれば治ります。ほとんどの人は一生のうち何回かは経験します。虫刺されやひっかき傷程度でも起こります。

積極的に治療するのであれば遮光、ビタミンCの内服、ハイドロキノンの外用です。

しかし茶色くなってから半年たってもほとんど色が薄くならないと感じたらそれは「組織学的色素失調」です。

これは通常の炎症後色素沈着の原因が皮膚の最外層である表皮にたまったメラニン顆粒であるのに対して、組織学的色素失調ではメラニン顆粒がその下の真皮に落ち込んでしまい、このメラニン顆粒を食べたマクロファージがずっとそこにあることで茶色くなるものです。

真皮に入ったメラニン顆粒は自然とは消えません。

これはメラニン顆粒が入れ墨の墨と同じように皮膚の深いところに入ったから取れなくなったものだと考えればわかりやすいです。

取り方は一つしかありません。Qスイッチレーザーによるメラニン顆粒の焼灼です。


長引く炎症後色素沈着(組織学的色素失調)

治療 

Qスイッチレーザーで治療します 

レーザー照射後は出血が起きますが1週間ぐらいで上皮化します。

皮膚の状態を見ながら追加の照射をします。1度で完治することはありません。3~5回の治療が必要となることが多いです。 

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